「液が出ない、注入ボタンが押しづらい、押せない」という場合、多くは「注射針が正しく装着されていない」ことが原因です。
注射針を正しく装着したと思っても、注射針の後針 (注入器のゴム栓に刺さる針) がゴム栓以外の部分に接触した場合、以下の写真のような事象が認められる場合があります。
正しい注射を行うために
- 注射針の後針が、ゴム栓にまっすぐ刺さるように意識して取り付ける
- 必ず空打ちをして、薬液が針先から出ることを目で見て確認する
より詳しい資料は下記のリンクからご覧いただけます。
ノボケアニュース No.23 (ペン型注入器フレックスペン®) (PDF:732 KB)
ノボケアニュース No.23 (ペン型注入器フレックスタッチ®) (PDF:726 KB)
注射針を正しく装着できていないと、注入ボタンが押せても、薬液が出ていないことがあります。
ノボケアニュース No.16 (PDF:339 KB)
注射針を装着したまま保管した場合等、液漏れが発生し、ゴムピストンとピストン棒の間に隙間が生じることがあり、正確な注射ができなくなります。
さらに、隙間が生じた状態で注入ボタンが押された場合、ピストン棒先端の円盤が正しい位置から外れることもあります。
隙間が生じる現象を防ぐために
ほとんどの場合、注射針を付けて保管しても隙間はできません。温度変化や輸送中の振動などさまざまな条件が重なったときにまれに隙間ができることがあります。
薬液の汚染や水分蒸発を避けるためにも、注射直後に注射針を外し、注射直前に注射針を装着してください。
ノボケアニュース No.15 (PDF:479 KB)
単位合わせダイアル (単位数字が書かれている部分) や注入ボタンなどに汚れが付着すると、注入時の摩擦力が増加し、注入ボタンが押しにくくなったり、押せなくなったりすることがあります。特に、液体が付着した場合、時間の経過とともに水分が蒸発して、粘性が高まり、摩擦力が増加することがあります。
弊社では厳密な品質管理のもとに本製品を皆さまのお手元にお届けしております。
汚れや液体などが付着しないように、ご使用および保管してください。
ノボケアニュース No.18 (PDF:297 KB)
原因として、カートリッジ内に血液が混入したことが考えられます。
透明な薬液に血液が混入した場合、薬液が変色したり、沈殿物が生じることがあります。
沈殿物が生じた場合は、使用を中止して、新しい製剤をご使用ください。
血液混入を防ぐための留意点
ご使用中のカートリッジは注射針を通して皮下とつながるため、血液の混入を完全に防ぐことはできません。しかし、以下の注意点を守っていただくと、血液混入を低く抑えることができます。
- 注射針をゴム栓にまっすぐ奥まで刺し、止まるまで回す
(注射針をしっかりと取り付けていないと、ゴム栓の弾性により血液が混入することがあります。)
- 血管への注射を避ける
- 注入後、注入ボタンを押したまま注射針を皮膚から抜く
(注射針を抜く前に注入ボタンを押している指の力を緩めると、血液が混入することがあります。)
なお、本製品の原材料および製造工程においては、製剤の変色をきたす物質の使用、及び工程はなく、保存中の変色といった製剤変化も無いことが確認されております。
ノボケアニュース No.25 (PDF:1.13 KB)
ペンにアルコール綿が長時間接触した場合には、ペンの塗装が剥がれることがあります。
また、ペンのダイアル表示窓にアルコール綿が長時間接触すると、ダイアル表示窓が曇ることがあります。この場合、設定した単位数が読みとりにくくなります。
*ノボペン® 4、ノボペン® 6、ノボペン エコー®、ノボペン エコー® プラス
塗装の剥がれやダイアル表示窓の曇りを防ぐための注意点
- 使用後のアルコール綿は直接ペンに触れないようにしてください。
- ソフトケースの内ポケットに入れる場合でも、使用後のアルコール綿を直接入れないでください。
- 使用後のアルコール綿をペンと同じケースに入れる場合には袋に入れるようにしてください。
- 汚れは、中性洗剤を含ませたやわらかい布で拭き取ってください。