環境問題はかつてないほど重大であり、より喫緊の課題です。このため、私たちは遅くとも2045年までにバリューチェーン全体でCO2排出を実質ゼロにするために取り組んでいます。
消費の増加、工業化、都市化は、私たちが住んでいる環境の持続可能性だけでなく、世界中の人々の健康を脅かしています。
毎年、私たちは医薬品を製造するために、数十億リットルの水、膨大な量のエネルギーや資源を使用しています。また私たちは、何億ものバイアルとペン型注入器を必要としている方々に提供しています。私たちの製品は高品質の材料で製造されますが、そのほとんどが使用後に廃棄物として処理されます。
つまり私たちは、気候変動、水と資源の不足、大気汚染、プラスチック廃棄等の最大の環境問題の最前線に置かれているのです。CO2排出量は、特に輸送時において増加し続けています。私たちは2045年に向けて、2030年までに事業活動および輸送によるCO2排出をゼロにするという中間目標を設定しています。これは、CO2排出を実質ゼロにするという私たちのより大きなコミットメントを達成するための重要なマイルストーンです。
先陣を切って変化の最前線に立つために、環境への影響をゼロにするという究極の志を持って、私たちは環境問題を解決するための大胆かつ幅広い、会社全体を巻き込んだアプローチをとっています。
ノボ ノルディスクはこの環境戦略を通じて、リサイクルや再利用可能な製品設計、ビジネスの手順を見直すことによる消費の最小化と廃棄物の削減、そして志を同じくするサプライヤーとの協働に取り組んでいます。
ノボ ノルディスクは環境への影響ゼロに向けて既に最初の一歩を踏み出していますが、さらなる改善に向けて新たな方法を常に模索しており、製品および原料の使用を維持するという循環型の考え方をとり入れることで、それらへの回答が得られると考えています。
糖尿病とともに生きる人々にとって、インスリンペン型注入器は日々の生活に欠かせないものです。ただし、77%程度がプラスチックでできているインスリンペン型注入器でも、空のジュースボトルや食品パッケージと一緒にプラスチック用のリサイクル回収箱に捨てることはできません。
インスリンペン型注入器をリサイクルするのは、意外に難しいことなのです。
しかし、全てのインスリンペン型注入器が、使用後に再利用される日が来るかもしれません。そして、世界で増加するプラスチックの問題を解決するために、私たちはさらに何ができるでしょうか?
都市は、気候変動と2型糖尿病の両方との戦いに勝てる可能性を秘めています。いずれも、地球温暖化や罹患率の上昇を悪化させる人間の行動において同様のパターンが見られます。
現在、世界25の主要都市のパートナーと協力して、教育と現場での介入を通じて疾患予防に取り組んでいます。
これらのパートナーシップは、「Cities Changing Diabetes (都市に蔓延する糖尿病の克服) 」プログラムの一環です。2015年以来、このプログラムは、2型糖尿病の増加に対する課題に取り組み、より健康的な環境を構築するために、複数のステークホルダーを動員しそのプログラム自体が社会的な活動となっています。
私たちが都市の健康と幸福を改善する方法について詳しくはこちら (英語)