ノボ ノルディスク ファーマ株式会社 (代表取締役社長:小谷啓輔、本社:東京都千代田区) の郡山工場は、国内有数の自然冷媒アンモニア採用の熱回収型高温ヒートポンプ (以下、アンモニアヒートポンプ) を導入し、工場運営に伴うCO₂排出量実質ゼロ*を達成しました。約2年かけて、天然ガスを利用した従来の空調・熱供給設備を、より高効率・低環境負荷な設備へと転換し、安定した医薬品供給体制を維持しながら環境負荷の大幅な低減を実現します。
郡山工場は、ノボ ノルディスクのグローバル生産ネットワークを支える重要な製造拠点の一つで、GLP-1受容体作動薬を含む糖尿病や肥満症の治療薬など、深刻な慢性疾患とともに生きる人々のための製剤を製造しています。環境・社会に対する責任を果たすという使命を持ち、これまで、ソーラーパネルの導入や再生可能エネルギーの調達を通じて、化石燃料への依存低減と持続可能な製造体制の構築を進めてきました。
* Scope1 (事業者が所有または管理する排出源から直接排出される温室効果ガス排出量) とScope 2 (事業者が購入・使用する電力、蒸気、熱または冷却の製造に伴う間接的な温室効果ガス排出量) において達成1
今回のCO₂排出量実質ゼロに向けた取り組みでは、最新設備である「アンモニアヒートポンプ」を導入しました。ヒートポンプとは、外気などの「熱」を効率よく集めて、工場内の冷暖房に活用する技術です。電気で直接熱を作るのではなく、空気中の熱を利用するため、少ない電力で大きなエネルギーを得られます。「アンモニアヒートポンプ」は、熱を運ぶ役割を果たす自然冷媒「アンモニア」を採用しており、 CO₂の排出の低減に寄与します 。今回5台の「アンモニアヒートポンプ」を導入し、負荷に応じた台数制御をしながら、高効率な冷暖房 を実現。その結果、化石燃料使用の撤廃と、工場運営に伴うCO₂排出の実質ゼロ化を達成しました。
ノボ ノルディスク ファーマ株式会社 郡山工場 工場長のルネ クロウ ダニエルセンは次のように述べています。
「事業活動およびサプライチェーン全体における温室効果ガス排出量の実質ゼロ化の実現に向けた取り組みの中で、この重要なマイルストーンを達成できたことを誇りに思います。郡山工場では、新たにアンモニアベースのヒートポンプ技術を導入し、医薬品を患者さんへ安定的に供給するために求められる高い品質、信頼性、そしてオペレーショナルエクセレンスを維持しながら、環境負荷の低減を実現しました。この成果は、社員一人ひとりの献身的な取り組みと革新的な発想によって達成されたものです。今後も、ノボノルディスクの環境目標の達成に向けて取り組むとともに、日本の持続可能な社会の実現に貢献してまいります。」
自然冷媒であるアンモニアは、オゾン層破壊係数 (ODP) がゼロ、地球温暖化係数 (GWP) がほぼゼロという優れた環境特性を備えています。アンモニアヒートポンプは、燃料を燃焼させて熱をつくるのではなく、空気などに存在する熱を効率的に移動・活用する技術を活用し、冷水と温水を効率よく供給します。100年以上にわたり、アンモニアは産業用冷凍設備の冷媒として利用されてきましたが、大規模な産業用ヒートポンプへの適用は、まだ新しい取り組みです。
1 Greenhouse Gas Protocol, The Greenhouse Gas Protocol: A Corporate Accounting and Reporting Standard (Revised Edition).
郡山工場は1998年に福島県郡山市に設立された国内唯一の生産工場です。敷地面積は47,000 m2を超え、ノボ ノルディスクの日本の事業を支える基盤となっています。現在、GLP-1受容体作動薬を含む肥満症や糖尿病の治療薬など、深刻な慢性疾患とともに生きる人々のための製剤を製造しています。高品質な医薬品の安定供給と、環境・社会に対する責任を果たすことを使命とし、日々の業務の継続的な改善に取り組んでいます。
ノボ ノルディスクは、1923年創立のデンマークに本社を置く世界有数のヘルスケア企業です。私たちのパーパスは、糖尿病で培った知識や経験を基に、変革を推進し深刻な慢性疾患を克服することです。その目的達成に向け、科学的革新を見出し、医薬品へのアクセスを拡大するとともに、病気の予防ならびに最終的には根治を目指して取り組んでいます。ノボノルディスクは現在80カ国に約67,900人の社員を擁し、製品は約170カ国で販売されています。日本法人のノボ ノルディスク ファーマ株式会社は1980年に設立されました。詳細はウェブサイトをご覧ください。