最新の国連報告書には、私たちがすでにわかっていることが述べられています。すなわち、変化はそんなに早くは起こらないということです。しかし、産業やセクターを超えて協働すれば、変化はもっと大きな規模で起こると私は確信しています。例えば、1つの組織として、ノボ ノルディスクは2045年までにCO2排出を実質ゼロにすることに取り組んでいますが、この目標を達成するためには、改善された、より持続可能な新しいソリューションを一緒に創出するための革新的なパートナーと協働で取り組む必要があります。私たちだけでは達成できません。

しかし、何を行うべきかを知っていることと、実際に何を行うかは別物です。何よりも、他社と協働で取り組むことで、イノベーションを生み出せることを学びました。私たちの課題の1つは、当社の製品を航空便、船便、陸上輸送で世界中の患者さんに提供すること自体が、必然的にCO2排出につながっているということです。したがって、CO2排出を実質ゼロにするという目標を達成するためには、新しいソリューションを見つけなければなりません。

 

マースク社とのパートナーシップは、私たちが協働で取り組むことで、いかにして、もっとよりよい方法で実行できるかを証明しています。マースク社とのパートナーシップにより、私たちは温度管理が必要な医薬品輸送が可能になり、サプライチェーンのCO2排出を実質ゼロにするという目標の達成に向け、確実に前進しています。

当社製品の流通によるCO2排出の大部分を航空貨物が占めていることは、驚くに値しません。マースク社とのパートナーシップと同様に、世界中の患者さんに命を救う医薬品を提供するために航空会社とも協力し、2025年までに温室効果ガスの排出を削減することを目標としています。2021年の当社製品の流通によるCO2排出は、合計71,000トンでした。このうち、航空貨物が80%を占めていました。CO2排出を実質ゼロにするために、私たちは持続可能な航空燃料の製造企業と契約を締結することを検討しました。

 

私たちは、スタートアップ企業でパートナーシップを受け入れているSkyNRG社を探し出し、その年の後半に、長期契約を締結することができました。そして、持続可能な航空燃料のために、ソース戦略に直接取り組んだ初の企業となりました。当社が対応できる専門チームを保有していることが、成功のための重要な要素でした。専門チームを活用するというアプローチにより、部門横断的に課題に取り組むための強固な基盤を構築することができました。

協働して取り組む適切な企業を探し出すことは、簡単ではありません。例えば、SkyNRG 社と長期契約を締結する前に、類似したパートナーシップの事例を提供できなかったために、多くの企業から断られました。非常に残念でしたが、最善のアプローチの1つは社外に目標と志を伝えることだとわかりました。たとえ、全ての答えを持ち合わせておらず、完全なロードマップがなくてもです。そうすることで、同じ志を持った企業に見つけられ、目標を共有し、自身のスキルとテクノロジーを補足するような適切なステークホルダーとの関係を構築することに集中できるでしょう。

 

世界は急速に変化しています。もはや傍観し、誰かが解決してくれるのを待つという選択肢はありません。ノボ ノルディスクを含めた多くの大手企業は、気候変動の問題に自ら取り組むようになっています。私たちは協働することで、独自のスキル、知識、そしてテクノロジーを提供しています。

私たちは大きな進歩を遂げましたが、なお取り組まなければならないことが山積みになっています。私たちは課題を深く理解しており、どこに向かっているかに関する明確なビジョンを持っていますが、完全なロードマップは持ち合わせていません。しかし、革新的で同じ志を持つパートナーと協働することで、これまでに見たことがない独自の問題に対する独自のソリューションを一緒に見つけ出せると確信しています。「私たちだけではできない」ということは確かだからです。

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