現在、糖尿病とともに生きる人々の4人に3人は低所得国または中所得国に暮らしており1、このような国々では医薬品が市販されていないか、または経済的理由のために多くの人々が糖尿病ケアにアクセスすることができません。ノボ ノルディスクはさまざまなパートナーと連携し、糖尿病ケアのアクセス向上、インスリンの適正価格での提供、および医療の質の向上に努めています。糖尿病ケアへのアクセス向上のための投資活動は、世界糖尿病財団(WDF)に対する財政的支援を通じて行っていますが、全社的な取り組みとして当社独自のインスリン アクセス コミットメント(英語)といったプログラムも展開しております。
ノボ ノルディスクは、国連が定める後発開発途上国において、先進国におけるヒトインスリン価格の20%を超えない価格を保証して、ヒトインスリンを供給しています。
2016 年にノボ ノルディスクは後発開発途上国48カ国中22カ国でヒトインスリンを
販売しました。これらの国では、推定650 万人の患者さんが1 日あたり19 円(0.18 米ドル) 以下でインスリン治療を受けることができました。
現在、慢性的な非感染性疾患(Non Communicable Disease : NCD)に罹患している人は、感染性疾患の患者数を超えています。しかし、医療資源はこの状況を踏まえておらず、人道的危機にある地域ではさらに深刻な状態です。現在、紛争からの避難者は、6,500万人を超えています。人道主義者や保健衛生の活動家たちは、負傷や感染症など、人々が直面する急性の健康脅威に歴史的に取り組んできました。しかし、緊急援助を必要とする強制移住した人々や彼らのコミュニティでは、保健衛生へのニーズははるかに大きいものです。
赤十字国際委員会(ICRC)、デンマーク赤十字社(DRC)、およびノボ ノルディスクは、世界中の人道的危機にある何百万の人々の中で急激に増加している慢性疾患の問題に取り組むための連携を締結しています。
本連携は、次の3つから構成されています。
• 世界中の赤十字社の活動に対し、バイアルインスリンの低価格かつ効率的な供給を確保する
• ICRCおよびDRCによるNCDの予防および治療の改善を図る等の保健プログラムに対し、ノボ ノルディスクが支援する
• 人道的危機にある高血圧や糖尿病の患者さんに対し、3年以内に2~3のプロジェクトを実施する
人道的危機にある人々の糖尿病や高血圧といった慢性疾患が悪化するリスクは、人道的危機に見舞われる以前に比べて、2~3倍に高まります。イエメン、シリアおよびイラクにあるICRC身体リハビリテーションセンターでは、外科的に患者さんの四肢のひとつを切断する必要が生じる原因の1つが糖尿病であるとみています。
本連携は、最終的にNCDsを患う何百万もの弱い立場に置かれた人々の緊急的なニーズを満たすための新境地を切り開くことを目指します。
チーム ノボ ノルディスクは、選手全員が糖尿病患者から構成されている、世界初のスポーツチームです。
福島県郡山市において、市役所と福島県立医大と連携し、都市が抱える糖尿病の課題を克服するために、糖尿病共同研究に取り組んでいます。
1992年から患者さんやご家族、友人を対象に、各地域の行政や企業とともに「歩いて学ぶ糖尿病ウォークラリー」を企画・運営しています。