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ステノ糖尿病センター


コペンハーゲンのステノ糖尿病センターは、ノボ ノルディスクの創始者の一人が糖尿病治療の支援を目的として「ステノメモリアル病院」として設立した施設です。糖尿病の治療を行うほか、研究教育病院として国際的にも有名です。

2007年は、ステノ糖尿病センターの開設75周年にあたる節目の年でした。初代医長は、糖尿病研究で世界的に名を馳せたハーゲドン博士です。ハーゲドン博士らは、1936年にプロタミンという蛋白質を加えることによってインスリン作用の持続化に成功したのですが、臨床試験はステノで実施されました。現在も使われている中間型NPH(Neutral Protamine Hagedorn)インスリン製剤の、Hはハーゲドン博士の名前に由来しています。

ステノ糖尿病センターは今日、ノボ ノルディスク社が所有し、研究費用の大半を負担しています。一方、患者さんの治療費用は公的な医療システムが、また臨床開発および糖尿病網膜症や足病変のクリニックなど特別な施設については、ノボ ノルディスク財団が負担しています。

ステノ糖尿病センターでは6,000人を超える患者さんがおり、1日あたりの患者数は150人に達します。その大半は外来で、定期健診や治療の指導を受けるため、定期的に病院を訪れます。現在の体制は、ベッド数14床に対し、医療、教育関係、研究スタッフは総数215名にものぼります。患者さんは糖尿病とは生涯にわたるつきあいになるため、通院と通院の間の期間、患者さん自身が病気を管理することを学ばなければならない、ニーズやライフスタイルに合わせて治療法を調整することを学ばなくてはならない、というのがステノにおけるアプローチです。

医療従事者を教育するという伝統を、ステノ糖尿病センターではとくに2型糖尿病の治療と予防において、今後も受け継いでいきます。実際、2型糖尿病の急増により、それを食い止めることがセンターの今後の大きな目標になりました。ステノ糖尿病センターの中心となる研究課題は、慢性合併症の治療と予防に加え、β細胞死の解明です。2型糖尿病の予防と治療の研究もまた非常に重要なテーマとなっています。事実、ステノ糖尿病センターの食事とコントロールへの取り組みは、世界中の糖尿病クリニックの手本とされています。 

ステノ糖尿病センターのディレクター兼教授であるクヌート ボー‐ヨンセンは、次のように述べています。「ステノ糖尿病センターの最終的な目標は糖尿病の治癒と予防ですが、そこに到達するまでは、患者さんに最適なケアを提供することを中心にこれからも活動を行っていきます。私たちは、生命を脅かす合併症を防ぎ、糖尿病のすべての患者さんのQOLを改善するプログラムや治療戦略を開発しています」