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インスリン デグルデクの日本人データ、日本糖尿病学会で発表
-平坦かつ安定した作用が26時間を超えて持続。1日1回投与で低血糖発現頻度は対照薬より低い結果を示す-


2012年5月22日
PRESS-12-12

糖尿病ケアのリーディングカンパニーであるノボ ノルディスク ファーマ株式会社(社長:クラウス アイラセン、本社:東京都千代田区)が開発中の新しい超持効型インスリン デグルデク(IDeg)の第3相試験の日本人データのサブ解析、薬物動態および薬力学的作用について第55回日本糖尿病学会年次学術集会(2012年5月17日-19日、於:横浜)で発表されました。

薬物動態および薬力学的作用1)について
IDegは投与後、皮下において可溶性で安定したマルチヘキサマーとして存在することにより、緩徐にかつ持続的に血中へ移行する超持効型インスリンで、平坦で安定した血糖降下作用を示します。定常状態2)におけるインスリン デグルデクの薬力学的作用の個体内変動3)は24時間を通じてインスリン グラルギン(IGlar)と比較し小さく、半減期4)はIGlarの2倍の長さであることが示されました。また、日本人患者において血糖降下作用は26時間を超えることが示され、さらにはコーカシアン5)患者と同様に42時間を超えて作用が持続すると考えられました。

インスリン デグルデク(IDeg)の第3相試験-日本人患者のサブ解析
日本人1型糖尿病患者におけるベーサルボーラス療法の基礎インスリンとしてIDegを1日1回投与し、インスリン デテミル(IDet)1日1回または2回投与と比較すると、両群でHbA1cは同程度改善し、空腹時血糖値はIDeg群でIDet群と比較し有意に低くなりました。また、夜間低血糖発現頻度はIDeg群でIDet群と比べて有意に52%低くなりました。

日本人2型糖尿病患者においてIDegとIGlar を1日1回投与し、経口血糖降下薬と併用して比較しました。その結果、††両群ともHbA1cおよび空腹時血糖値は同程度改善しました。IDeg群でIGlar群と比較して全体の低血糖発現頻度は13%低くなり、夜間低血糖発現頻度は50%低くなりました。安全性について両群とも同様な安全性と忍容性があると考えられました。

インスリン デグルデク/インスリン アスパルト(IDegAsp)の第3相試験-日本人患者のサブ解析
また、IDegを70%、超速効型インスリン アスパルト(IAsp)を30%配合したIDegAspの試験結果も報告されました。IDegAspは、IDegのマルチヘキサマーの形成を維持し、持続時間を保ちながらIAspの速やかな血糖降下作用を阻害しない特徴を持っています。IDegにより基礎分泌を、IAspにより追加分泌を補充することができます。

日本人2型糖尿病患者においてIDegAspとインスリン アスパルト30(BIAsp30)の1日2回投与を比較しました。HbA1cはIDegAsp群で1.40%、BIAsp30群で1.29%改善し、空腹時血糖値はIDegAsp群で有意に低くなりました。全体の低血糖発現頻度は有意差を認めませんでしたが、夜間低血糖発現頻度はIDegAsp†群で有意に56%低くなりました。全体的な有害事象の発現率は両群で同様でした。

HbA1c: NGSP値

  1. 薬物動態: 薬の体内での動き。吸収、分布、代謝、排泄。薬力学的作用: 薬の効き方
  2. 定常状態: 薬の血中濃度が一定の状態
  3. 個体内変動: 各個人の体内での薬の作用のばらつき
  4. 半減期: 薬の血液中の濃度が半分になるまでの時間
  5. コーカシアン: 白人、欧米人

†2012年5月修正 ††2012年9月修正

■主な学会発表の概要
インスリン デグルデクの薬物動態および薬力学的作用の特徴に関する日本人とコーカシアン1型糖尿病患者の類似性の検討(2012年5月18日 口演 II-12-7)
インスリン デグルデク(IDeg)は投与後、皮下において可溶性で安定したマルチヘキサマーを形成する超持効型のインスリンである。0.4U/kgのIDegの薬物動態および薬力学的作用について日本人及びコーカシアン1型糖尿病患者間で比較した。両試験とも100mg/dLの血糖値を目標に実施し、血糖降下作用の終了はクランプされていた血糖値が150mg/dLを超えた時点と定義した。IDegの日本人患者におけるグルコースクランプ試験では26時間の試験終了時すべての日本人患者で血糖値の上昇を認めず、血糖降下作用は26時間を超えることが示された。また、コーカシアン患者における42時間のグルコースクランプ試験では、IDeg血糖降下作用は42時間を超えると考えられた。0.4U/kg投与時の投与間隔(24時間)における定常状態のIDegの暴露量は日本人患者で81270 pmol*h/L、コーカシアン患者で82612 pmol*h/L[geometric mean]とほぼ同様であった。IDegの暴露量と血糖降下作用は明らかな関係を示したことから、日本人患者における作用持続時間は、コーカシアン患者でみられたように42時間を超えると考えられる。

1型糖尿病患者におけるインスリン デテミルを対照薬としたインスリン デグルデクの安全性・有効性の検討
-global studyサブ解析(2012年5月18日 口演 II-12-8)

1型糖尿病患者(n=456)の1日1回投与におけるインスリン デグルデク(IDeg)の有効性と安全性について、インスリン デテミル(IDet)を対照とし、26週間、無作為化、非盲検、treat-to-targetの試験の日本人(n=186)の成績をサブ解析した。IDegの1日1回投与群と、IDet1日1回または2回投与群に2:1に割り付けた。ベースライン時の平均年齢47.3歳、履病期間12.6年、HbA1c8.0%、BMI22.7kg/m2で、基礎インスリンの投与量は自己血糖測定において、朝食前血糖値70-89mg/dLをターゲットとして調整した。
【結果】 26週後のHbA1cは両群とも約1.0%改善した。空腹時血糖値の低下は、IDeg群でIDet群と比較し有意に低かった。夜間低血糖の発現頻度はIDetと比較し52%低かった(p<0.05)。

日本人2型糖尿病患者の超持効型インスリン デグルデク単独療法または経口血糖降下薬併用療法の検討
-global studyのサブ解析-(2012年5月18日 口演 II-12-9)

2型糖尿病患者(n=435)の1日1回投与におけるインスリン デグルデク(IDeg)の有効性、安全性についてインスリン グラルギン(IGlar)を対照とし、26週間、無作為化、非盲検、treat-to-target試験の日本人 (n=133)の成績をサブ解析した。IDeg群とIGlar群に2:1に割り付けられ、両群ともに1日1回投与し、経口血糖降下薬と併用した。日本人患者のベースラインは、平均61歳、履病歴12.5年、HbA1c8.5%、BMI24.1kg/m2であった。基礎インスリンの投与量は自己血糖測定において、朝食前血糖値が70-89mg/dLをターゲットとして調整した。
【結果】 両群ともHbA1cは約1.5%改善し(群差の推定値0.11%〔-0.09;0.31〕)、空腹時血糖値も両群で同様に低下した(群差の推定値-5.30mg/dL [-14.28;3.68])。IDeg群はIGlar群と比較し低血糖発現頻度が13%低く(3.55vs 4.47件/人・年 RR0.87[0.51;1.48])、夜間低血糖発現頻度は50%低かった(0.59 vs 1.28件/人・年RR0.50[0.19;1.32])。

インスリン アスパルトを配合したインスリン デグルデクの安全性および有効性の検討
-global studyサブ解析-(2012年5月18日 口演 II-12-10)

2型糖尿病患者(n=424)に対し1日2回投与におけるインスリン デグルデク/インスリン アスパルト(IDegAsp)±メトホルミンの有効性、安全性について二相性インスリン アスパルト30(BIAsp30)±メトホルミンを対照とし、26週間、無作為化、非盲検、treat-to-target、並行群間の国際共同試験における日本人(n=178)サブ解析をした。IDegAspまたはBIAsp30を2:1に割り付け朝食直前と夕食直前の1日2回投与した。インスリン投与量は自己血糖測定値に基づき、朝食前血糖値及び夕食前血糖値の平均値を70-89mg/dLをターゲットとして調整した。
【結果】 HbA1cはIDegAsp群で1.40%、BIAsp30群で1.29%改善した。空腹時血糖は26週後にIDegAsp群で有意に低く(群差の推定値-26.97mg/dL[-35.71;-18.22],p<0.05)、低血糖発現頻度はIDegAspとBIAsp30で有意差を認めず、夜間低血糖発現頻度は有意に56%低かった(0.77vs 1.62件/人・年RR0.44[0.20;0.99],p<0.05)。

■インスリン デグルデク、インスリン デグルデク/インスリン アスパルトについての学会発表一覧

インスリンデグルデク

 

番号

種類

演題

演者/筆頭演者

1

II-12-7

口演

インスリン デグルデクの薬物動態および薬力学的作用の特徴に関する日本人とコーカシアン1型糖尿病患者の類似性の検討

医療法人相生会
墨田病院
生島 一平先生

2

II-12-8

口演

1型糖尿病患者におけるインスリン デテミルを対照薬としたインスリン デグルデクの安全性・有効性の検討-global studyサブ解析

せいの内科クリニック
清野 弘明先生

3

II-12-9

口演

日本人2型糖尿病患者の超持効型インスリン デグルデク単独療法または経口血糖降下薬併用療法の検討-global studyのサブ解析-

朝日生命成人病研究所
大西 由希子先生

4

II-P-341

ポスター(A)

1型糖尿病患者におけるインスリン デグルデクによるBasal-bolus療法は、夜間低血糖を減少し長期の血糖コントロールを改善する

D.L. RUSSELL-JONES

5

II-P-342

ポスター(A)

インスリン デグルデク:インスリン グラルギンに比べ2倍の半減期をもち、平坦な薬物動態プロファイルを示す

Hanne Haahr

6

II-P-343

ポスター(A)

インスリン デグルデクはマルチヘキサマーを形成することによりきわめて長く血糖降下作用を示す

Peter Kurtzhals

7

II-P-344

ポスター(A)

1型糖尿病患者で低血糖を誘発した際のカウンターレギュレーションはインスリン デグルデクでインスリングラルギンに比べ高い

Simon Heller

8

II-P-345

ポスター(A)

超持効型インスリン デグルデクは平坦で安定した血糖降下作用を示す

LESZEK NOSEK

9

II-P-346

ポスター(A)

定常状態におけるインスリン デグルデクの薬力学的作用の個体内変動は24時間を通じてインスリン グラルギンと比較し小さい

Tim Heise

10

II-P-347

ポスター(A)

2型糖尿病患者におけるインスリン デグルデクによるBasal-bolus療法は、夜間低血糖を減少し長期の血糖コントロールを改善する

Priscilla A Hollander

11

II-P-348

ポスター(A)

2型糖尿病患者におけるインスリン デグルデクの1日1回投与時間を変更した投与法はインスリン グラルギン1日1回同時刻投与と同様

Stephen L Atkin

12

II-P-349

ポスター(A)

1型糖尿病患者におけるSF-36で測定したQOLに対するインスリン デグルデクとインスリン グラルギンとの比較

Philip Home

インスリンデグルデク/インスリンアスパルト

13

II-12-10

口演

インスリン アスパルトを配合したインスリン デグルデクの安全性および有効性の検討-global studyサブ解析-

高槻赤十字病院糖尿病・内分泌・生活習慣病科
金子 至寿佳先生

この件についての関係者のお問い合わせは、
ノボ ノルディスク ファーマ株式会社 広報部まで。

ノボ ノルディスク社につきましては、 www.novonordisk.com (英文)にてご覧いただけます。

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