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新規2型糖尿病治療薬 ヒトGLP-1アナログ製剤 リラグルチド、優れた血糖降下作用を1年間(52週)維持-国内第3相試験のデータから


2009年11月6日
PRESS-09-36

カナダ・モントリオールで開催された国際糖尿病連合(略称:IDF)主催の第20回世界糖尿病会議(2009年10月18~22日)において、新規2型糖尿病治療薬 ヒトGLP-1アナログ製剤リラグルチドの、日本国内で実施された2つの第3相臨床試験(52週)の結果が発表されました。両試験から、日本人2型糖尿病患者に対するリラグルチドの優れた血糖降下作用、体重増加抑制効果、膵β細胞の機能を表す指標の改善が示され、長期的な臨床効果が示されました。

今回発表されたデータは、1日1回投与のヒトGLP-1アナログ製剤リラグルチドの単独療法における有効性及び安全性を、グリベンクラミドを対照として比較検討した単独療法試験(リラグルチド0.9mg、グリベンクラミド2.5mg)と、リラグルチド(0.6mgまたは0.9mg)をSU薬と併用した際の有効性および安全性を、プラセボを対照として比較検討した併用療法試験の2つの52週の試験結果に基づくものです。24週の無作為化並行群間比較試験*および28週の非盲検試験として行われました。

52週試験の主な結果は以下のとおり。

  • 単独療法試験、併用療法試験ともに、リラグルチド投与群でHbA1Cはベースラインから大きく低下した。
    • 単独療法(リラグルチド0.9mg、グリベンクラミド2.5mg):52週後のHbA1Cはリラグルチド投与群でベースラインより1.48%、グリベンクラミド投与群で0.95%低下した。
    • 併用療法(リラグルチド0.6mg+SU、リラグルチド0.9mg+SU、SU+プラセボ):52週後のHbA1Cは、0.6mg+SU併用群で1.09%、0.9mg+SU併用群で1.30%、SU+プラセボ群で0.06%ベースラインより低下した。
  • リラグルチド投与群で、日本糖尿病学会の目標値であるHbA1C値6.5%未満を達成した症例の割合が多かった。
    • 単独療法:リラグルチド投与群で22.0%、グリベンクラミド投与群で8.4%だった。
    • 併用療法:0.6mg+SU併用群で14.7%、0.9mg+SU併用群で38.6%、SU+プラセボ群で4.5%だった。
  • 両試験において、52週後のFPG(空腹時血糖値)及び7点測定血糖値の平均血糖値及び食後血糖増加量は、リラグルチド投与群で対照群より低かった。
  • リラグルチド投与群で、体重増加抑制効果を示した。
    • 単独療法:52週後の体重はリラグルチド投与群でベースラインより0.75kg減少したが、グリベンクラミド投与群では0.96kg増加した。
    • 併用療法:0.6mg+SU併用群で0.07kg増加、0.9mg+SU併用群で0.03kg減少し、ほとんど変化がなかった。SU+プラセボ群では1.07kg減少した。
  • いずれの試験でも、リラグルチド投与群では膵β細胞の機能を表す指標の改善が示された。
  • リラグルチド投与群の忍容性は良好だった。リラグルチド投与群で(24週の)試験開始後最初の6~8週間は対照群と比較して胃腸障害が多く見られたが、その後の有害事象の発現頻度は治療群で差はなかった。
  • 重大な低血糖は両試験で認められなかった。
    • 単独療法:52週後の低血糖発現(「重大でない」及び「症状のみ」)率は、リラグルチド投与群(0.7件/人・年)ではグリベンクラミド投与群(3.8件/人・年)より低かった。
    • 併用療法:52週の投与期間中、低血糖の発現率(件/人・年)はどの治療群でも同様だったが、特に24週から52週にかけては、リラグルチド投与群で、SU+プラセボ群より低かった。
  • リラグルチドの抗体産生については、リラグルチド単独療法群で14.7%、併用療法群で16.9%の症例にみられたが、血糖コントロールには影響しなかった。

また、同会議では、24週の単独療法試験(リラグルチド0.9mg、グリベンクラミド2.5mg)から新たな食事負荷試験の結果も発表され、リラグルチドが食後血糖値の改善に貢献することが示唆されました。

リラグルチドについて
リラグルチドは2型糖尿病治療用のヒトGLP-1アナログ製剤です。リラグルチドは、グルコース濃度依存的、つまり血糖値の高い場合にのみインスリン分泌を促進するという作用機序を有し、臨床的に有意な血糖降下作用を示しつつ低血糖の発現頻度が低い、体重を増加させない、あるいは減少させる、及びインスリンを分泌する膵β細胞の機能を表す指標を改善させるという特徴を有します。

ノボ ノルディスクは、2008年5月23日に米国及び欧州で、7月14日に日本で承認申請を提出しました。欧州では、本年6月30日に、欧州委員会より欧州連合27カ国すべてにおいて販売承認を取得し、既に、ドイツ、英国、デンマークにおいて上市しています。米国及び日本では審査中です。

日本の糖尿病治療について
糖尿病はインスリン分泌の低下やインスリンの働きが悪くなることで発症します。2型糖尿病は食事療法と運動療法を基本にし、場合によっては経口薬やインスリンを用います。グリベンクラミドを含むSU薬は日本で広く使用されている経口血糖降下薬です。

*リラグルチドの24週の試験結果は、本年5月23日、第52回日本糖尿病学会年次学術集会において発表されました。

この件についてのお問い合わせは、
ノボ ノルディスク ファーマ株式会社 広報部まで。

ノボ ノルディスク社につきましては、www.novonordisk.com(英文)にてご覧いただけます。