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新規糖尿病治療薬リラグルチドのグリメピリド(SU薬)と比較して優れた血糖降下作用
-2年間の臨床試験データ-


2009年6月10日
PRESS-09-16
(米国現地時間:2009年6月8日発表)
日本語抄訳・再編集版、内容や解釈については資料の正式言語である英語が優先します。

糖尿病ケアにおける世界のリーディングカンパニーであるノボ ノルディスク社(社長:ラース レビアン ソレンセン、本社:デンマーク)は、第69回米国糖尿病協会年次学術集会(略称:ADA、米国・ニューオリンズ)において、新規糖尿病治療薬リラグルチド1日1回単独投与による2年間の治療は、グリメピリド(SU薬)と比較して有意に血糖コントロールを改善し、体重を減少させ、またその効果も有意に長く持続することが示されたと発表しました。

試験ではリラグルチド1.8mgの1日1回投与による治療で58%の患者さんがADAの定める血糖コントロールの目標であるHbA1c 7%未満を達成し、そのコントロールを2年後まで維持することができました。グリメピリド8mgの1日1回投与による治療では、同達成率は37%でした1

LEAD™ 3の治験責任医師である米国ヒューストンのベイラー医科大学、アラン ガーバー氏(Dr Alan Garber, Baylor College of Medicine, Houston, a LEAD™ 3 principal study investigator)は「リラグルチドによる2年間の治療では、低血糖をほとんど起こすことなく良好な血糖コントロールを維持し、かつ体重抑制効果も持続しました。現行の治療法では、多くの2型糖尿病患者さんは血糖コントロールに伴う低血糖や体重増加に悩まされています。リラグルチドはこうした患者さんの治療にとって大きな進歩といえます」と述べています。

LEAD™ 3延長試験では、リラグルチド群における重大でない低血糖の発現はグリメピリド群と比較して頻度が少なく、その頻度は約1/6でした1

また、リラグルチド投与による持続的な体重減少も実証されました。多くの現行治療法では体重増加を招くことが知られており2既に過体重であることが多い2型糖尿病患者さんにとって3 、体重管理は重要な課題です。2年間の治療でグリメピリド群では平均体重が1.1kg増加したのに対し、リラグルチド1.8mgの1日1回投与による治療群では、平均体重が2.7kg減少しました。

LEAD™ 3の延長試験について
LEAD™ 3延長試験はリラグルチド(1.8mgまたは1.2mgを1日1回投与)とグリメピリド(8mgを1日1回投与)による2型糖尿病患者治療の有効性と安全性を比較した試験です。それまで食事・運動療法のみ、あるいは食事・運動療法に加え、経口糖尿病治療薬を低用量で治療していた患者さんを対象に行われました。試験は52週の無作為化二重盲検比較試験であるLEAD™ 3を更に1年間延長したものです。LEAD™ 3の参加者の59%が延長試験に参加し、43%が計2年の試験を終了しました。

LEAD™ 3延長試験2年間のデータ

2年間の単独療法

リラグルチド1.8mg
1
1回投与
N=154

リラグルチド1.2mg
1
1回投与
N=149

グリメピリド 8mg
1
1回投与
N=137

試験開始時での糖尿病罹病期間(年)

5.0

5.0

5.0

前治療:
食事・運動療法の患者
(%)
経口糖尿病治療薬単剤の患者(%)


35%
65%


38%
62%


34%
66%

試験開始時のHbA1c(%)

8.1

8.1

8.0

試験開始時のBMI(kg/m2)

33

33

33

試験開始時からの HbA1cの変化(%)

-1.1

-0.9

-0.6

試験開始時からの HbA1cの変化
(糖尿病罹病期間が
3年未満の患者)(%)

-1.4

-1.1

-0.7

HbA1c7%未満を達成した患者の割合(%

58

53

37

試験開始時からの空腹時血糖値の変化(mg/dL

-27

-24

-6

試験開始時からの体重の変化(kg)

-2.7

-2.1

1.1

重大でない低血糖の発生頻度
(件/患者/年)

0.23

0.21

1.76


リラグルチドの安全性と忍容性
リラグルチド2用量群ではグリメピリド群に比べ低血糖発現頻度が有意に低いという結果でした。最もよくみられた消化器系の有害事象は悪心、下痢および嘔吐でしたが、ほとんどが一過性でした4 。その他にはインフルエンザ様の症状が報告されています。

リラグルチドについて
リラグルチドは2型糖尿病治療用のヒトGLP-1アナログ製剤で、日本の第3相試験の結果から、軽症から比較的進行した糖尿病の患者さんまで幅広く有効であることが示されており、以下の特長を有します。

  • 優れた血糖改善効果 :強力かつ持続的にHbA1c を低下させます。
  • 低血糖の発現頻度が低い:グルコース濃度依存的、つまり血糖値が高い場合にのみインスリン分泌作用を発揮します。
  • 体重増加抑制: 多くの現行の治療法は体重を増加させますが、リラグルチド単独投与による治療は体重を減少させます。
  • β細胞機能の改善:インスリンを分泌するβ細胞の機能を改善させます。日本人の糖尿病患者さんは欧米と比べてインスリン分泌の低下が顕著にみられ、β細胞機能の改善は糖尿病の進展を予防することが期待されます。

ノボ ノルディスクは、2008年5月23日に米国及び欧州で、7月14日に日本で承認申請を提出しました。米国および日本では審査中、欧州では4月23日に欧州医薬品評価委員会より承認勧告を受けました。

LEAD™(Liraglutide Effect and Action in Diabetes)プログラムについて
LEAD™は血糖が十分にコントロールできていない2型糖尿病患者さん約4,000名を対象とした臨床開発プログラムです。このプログラムは、40カ国以上で行われた無作為化試験から構成されています。


References

(1)Garber A, Henry R, Ratner R et al. Monotherapy with Liraglutide, a Once-Daily Human GLP-1 Analog, Provides Sustained Reductions in HBHBA1C, FPG, and Weight Compared with Glimepiride in Type 2 Diabetes: LEAD-3 mono 2- year Results. 2009. Presented at the American Diabetes Association annual congress, 6 June 2009, New Orleans, USA.
(2)Krentz AJ. Management of type 2 diabetes in the obese patient: current concerns and emerging therapies. 2008: 401-417.
(3)Triplitt C, McGill JB, Porte D, Jr. et al. The changing landscape of type 2 diabetes: the role of incretin-based therapies in managed care outcomes. J Manag Care Pharm 2007; 13(9 Suppl C):S2-16.
(4)Garber A, Henry R, Ratner R et al. Liraglutide versus glimepiride monotherapy for type 2 diabetes (LEAD-3 Mono): a randomised, 52-week, phase III, double-blind, parallel-treatment trial. Lancet 2009; 373(9662):473-481.

この件についてのお問い合わせは、
ノボ ノルディスク ファーマ株式会社 広報部まで。

ノボ ノルディスク社につきましては、 www.novonordisk.com (英文)にてご覧いただけます。


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