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レベミル®による治療は、夜間低血糖の発現リスク低下と空腹時血糖値の安定に貢献する
-大規模多国間非盲検前向き観察研究 PREDICTIVE™(プレディクティブ)スタディより-


2008年9月12日
PRESS-08-23
(デンマーク現地時間:2008年9月10日発表)
日本語抄訳・再編集版。オリジナルのリリースを基に、日本で再編集しています。

9月10日、ローマで開催された第44回欧州糖尿病学会年次総会(EASD)において、持効型溶解インスリンアナログ製剤レベミル®に関する新しいデータが発表されました。この中には1型および2型の糖尿病患者さん双方によりよい血糖コントロールと低血糖リスクの低減をもたらすこと1,2、1日1回投与で24時間の作用持続時間を示すこと3,4、また、レベミル®の体重減少の効果などについて発表がありました5

レベミル®による治療が、空腹時血糖値
の安定による夜間低血糖の頻度低下に貢献する
レベミル®の大規模多国間非盲検前向き観察研究であるPREDICTIVE™ スタディのヨーロッパ11カ国の解析により、レベミル®による空腹時血糖値の安定効果は、夜間低血糖の発現リスクの低下に関連することが、1型および2型の糖尿病患者さん双方で示されました1。PREDICTIVE™ スタディではレベミル®での治療において、1型2型の患者さんを問わず、空腹時血糖値のばらつきの低減が夜間低血糖の低減に結びつくということ、したがって空腹時血糖値の安定性が、夜間低血糖の有用なマーカーになりうるということが分かりました1

高齢者においても、レベミル®による治療が、血糖コントロールと低血糖リスクを同時に改善
1型および2型糖尿病で65歳以上の高齢の患者さんにおいても、レベミル®による治療が、血糖コントロールを改善し低血糖リスクを低下させることが、PREDICTIVE™ スタディのヨーロッパ11カ国の解析により示されました2。糖尿病における65歳以上の患者さんの割合は非常に高いのですが、臨床試験において高齢の患者さんが含まれることは従来あまり多くはありませんでした2

レベミル®は1日1回投与で24時間の作用持続時間を示す
Bockら3の無作為化二重盲検試験では、1日1回投与のレベミル®が1型糖尿病の患者さんにおいて24時間(平均23.3時間)にわたり有効であり、またインスリン グラルギンより安定した作用持続時間を示すことが示されました3。これは、2型糖尿病の患者さんにレベミル®を1日1回投与すると、24時間にわたり血糖コントロールが得られたとする他の研究の結果を支持しています6-(ii)

血糖コントロールのみならず、体重減少の効果も
また、PREDICTIVE™ スタディのサブセット解析では5、BMIが35kg/m2を上回る2型糖尿病でインスリン未治療の患者さんにレベミル®を52週間投与すると、体重が平均3.46kg減少したことも本日発表されました。
「このデータから、レベミル®はインスリン治療を開始しようとしている過体重または肥満の患者さんの体重を大幅に改善することが裏付けられました。体重増加はインスリン治療を開始する際の一般的な障壁であるため、この体重改善の利点は重要です」とフランス、トゥールーズのHospital RangueilのHelene Hanaire教授は述べました。「この体重改善の利点と有効性および1日1回の投与でよいという利便性により、レベミル®はインスリンの投与が必要で、過体重または肥満を伴う糖尿病の患者さんに対する最良の選択肢になります」

 
持効型溶解インスリンアナログ製剤 レベミル® (一般名 インスリン デテミル)について
レベミル®は、1日1回投与でほぼ1日にわたって血糖降下作用が持続する持効型溶解インスリンアナログ製剤です6-(ii)。インスリン療法が適応となる1型および2型を含む全ての糖尿病の成人および小児の患者さんに使用されます。本剤は、単独ではもちろん、経口糖尿病治療薬、超速効型インスリンアナログ製剤ノボラピッド® との併用でも使用することができ、患者さんに幅広い治療の選択肢を提供します。

また、本剤の特徴として、他の基礎インスリン製剤に比べて、同じ患者さんにおいて投与ごとの血糖降下作用のばらつきが少ないこと6-(i), 7、および空腹時血糖値を安定させること8-(i) が挙げられます。こうした特徴から、低血糖、特に患者さんが最も不安に感じている夜間低血糖の発現リスクを低減させることが、これまでに実施した臨床試験により確認されています8,9

レベミル®は、欧州では2004年、米国では2005年に承認され、日本では2007年12月に発売されました。現在、約60カ国で販売されています。


PREDICTIVE™ スタディについて
PREDICTIVE™スタディとは、Predictable Results and Experience in Diabetes through Intensification and Control to Targetの略で、レベミル®の実臨床における安全性と有効性を評価するための大規模多国間非盲検前向き観察研究です。第3相臨床試験で認められたレベミル®の安全性・有効性の確認に加え、世界各国での糖尿病の治療法と血糖コントロールに関する重要な人口統計学的情報を収集することを目的としています。世界25ヵ国以上から40,000人以上の患者さんと8,000人以上の医師が参加しています。

References

  1. Niskanen, L., et al. Reducing fasting blood glucose variability is associated with a lower incidence of nocturnal hypoglycaemic events after starting insulin detemir: 3 month PREDICTIVE™ data from 11 European countries.  Presented at the European Association for the Study for Diabetes, September 2008.
  2. Pinget, M., et al.  Insulin detemir use amongst older patients: results from the 12-week, 26-week and 52-week cohorts of the PREDICTIVE™ study. Presented at the European Association for the Study for Diabetes, September 2008.
  3. Bock, G., et al. Pharmacodynamics and pharmacokinetics of long-acting insulin analogues detemir and glargine after 7 days of use and after its first administration in subjects with type 1 diabetes. Presented at the European Association for the Study for Diabetes, September 2008.
  4. King, A B., et al. A randomized, crossover, double-blind comparison of insulin detemir and insulin glargine daily blood glucose profiles in subjects with type 2 diabetes. Presented at the American Diabetes Association’s 68th Annual Scientific Sessions, June 2008 and at the European Association for the Study for Diabetes, September 2008.
  5. Hanaire, H., et al. Insulin-naïve patients with type 2 diabetes and higher BMI experience weight loss when initiated onto insulin detemir: 12-week, 26-week and 52-week follow-up data from PREDICTIVE™. Presented at the European Association for the Study for Diabetes, September 2008.
  6. (i) Klein O, et al. Albumin-bound basal insulin analogues (insulin detemir and NN344): comparable time-action profiles but less variability than insulin glargine in type 2 diabetes. Diabetes Obes Metab. 2007 May;9(3); 290-299;
    (ii) Heise T, et al. Towards peakless, reproducible and long-acting insulins. An assessment of the basal analogues based on isoglycaemic clamp studies. Diabetes Obes Metab. 2007 Sep;9(5); 648-659
  7. Heise T, et al. Lower within-subject variability of insulin detemir in comparison to NPH insulin and insulin glargine in people with type 1 diabetes. Diabetes. 2004 Jun;53(6); 1614-1620 
  8. (i) 小林 正、ほか 「Basal-bolus療法を実施中のインスリン依存状態の糖尿病患者を対象としたインスリン デテミルの第3相臨床試験」『糖尿病』 Vol. 50 No.9 (2007) p649-663; (ii) 小林 正、ほか 「経口糖尿病治療薬において血糖コントロールが不十分な2型糖尿病患者を対象としたインスリン デテミルの第3相試験」『糖尿病』 Vol. 50 No.9 (2007) p665-677
  9. (i) Russell-Jones D, et al. Effects of QD insulin detemir or neutral protamine Hagedorn on blood glucose control in patients with type I diabetes mellitus using a basal-bolus regimen. Clin Ther. 2004 May;26(5):724-736.
    (ii) Hermansen K, et al. A 26-week, randomized, parallel, treat-to-target trial comparing insulin detemir with NPH insulin as add on therapy to oral glucose-lowering drugs in insulin-naive people with type 2 diabetes. Diabetes Care 2006; 29(6): 1269–74.

抄録の概要

  • Bock Gら、Pharmacodynamics and pharmacokinetics of long-acting insulin analogues detemir and glargine after 7 days of use and after its first administration in subjects with type 1 diabetes. (1型糖尿病患者における持効型インスリンアナログであるデテミルとグラルギンの7日間の使用後およびその初回投与後の薬力学および薬物動態)-この無作為化二重盲検クランプ試験では、1型糖尿病患者を対象として、デテミルとグラルギンの長時間グルコースクランプ実験による単回投与後、ならびに1日1回、7日間の注射後の定常状態条件下での薬力学および薬物動態特性が検討されました。36例の患者が0.4U/kgのデテミルまたはグラルギンのいずれかの皮下注射を受けるように無作為に割り付けられました。反復投与後の作用持続時間(インスリン注射からインスリン作用終了時まで)は、デテミルについては23.3時間(範囲10.5~29.0時間)、グラルギンについては27.1時間(範囲4.0~30.0時間)でした。単回投与後のインスリン作用の終了は、グラルギン(19.8時間)の方がデテミルより早くなりました。いずれのクランプ中にも、グラルギンではデテミルより大きなばらつきが認められました。
  • Hanaire Hら、Insulin-naïve patients with type 2 diabetes and higher BMI experience weight loss when initiated onto insulin detemir: 12-week, 26-week and 52-week follow-up data from PREDICTIVE™ (BMIが比較的高い2型糖尿病のインスリン未治療患者のインスリン デテミル投与開始に伴う体重減少の経験:PREDICTIVE™の12週間、26週間および52週間の追跡調査データ)-この報告は国際共同PREDICTIVE™試験のサブセット解析であり、12、26または52週間にわたり投与を受けた患者においてインスリン デテミルに関連する体重変化が評価されました。12週間後、デテミルの投与を開始した患者の体重は約0.6kg減少しましたが(SD=3.4kg、p<0.0001)、26および56週間後には、平均して体重の減少幅は小さくなりました(有意差なし)。ただし、BMI別に層化すると、最高BMIカテゴリー(≧30kg/m2)の患者がインスリン デテミルの投与を開始すると、体重が有意に減少することがわかりました。BMIが35kg/m2を上回る患者は、平均して12週間後には-1.52kg、26週間後には-1.20kg、52週間後には-3.46kgの体重減少を経験しました。
  • King Aら、A randomized, crossover, double-blind comparison of insulin detemir and insulin glargine daily blood glucose profiles in subjects with type 2 diabetes. (インスリン デテミルとインスリン グラルギンの無作為化クロスオーバー二重盲検比較における2型糖尿病患者の1日血糖プロフィール)-この試験は連続血糖モニタリングシステムを用いてインスリン デテミルとインスリン グラルギンによる24時間の血糖コントロールを比較するために計画されました。35例の2型糖尿病患者が1週間にわたり1日1回、午後8時にデテミルまたはグラルギンの注射を受け、翌週はもう一方のインスリンに切り替えるように無作為に割り付けられました。全ての被験者が平均3.65日で目標基礎血糖値を達成しました。基礎期間中および24時間の全期間中の平均血糖値には、午前2時(p<0.05)を除き、グラルギンとデテミルとの有意差は認められませんでした。試験では、いずれの1日1回の投与でも、24時間にわたる血糖値に対する効果に差はみられないという結論が得られました。

この件についてのお問い合わせは、
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ノボ ノルディスク社につきましては、 www.novonordisk.com (英文)にてご覧いただけます。