糖尿病専門医、子供の肥満・糖尿病の増加や生活習慣の悪化を懸念 ~子供の健康・生活習慣に関する意識調査より~
2006年2月22日
PRESS-06-03
糖尿病ケアのリーディングカンパニーであるノボ ノルディスク ファーマ株式会社(略称:NNPL、社長:クラウス アイラセン/ Claus Eilersen、本社:東京都千代田区)は、糖尿病専門医に対し、子供の健康・生活習慣や小児の糖尿病患者の現状に関する意識調査を行いました。
日本では、糖尿病患者さんの数は約740万人、予備軍を含めると1,620万人に達すると言われています。(*)特に糖尿病の中でも数が多く、生活習慣に大きく関係している2型糖尿病の患者さんは、年々増加の一途を辿っています。こうした背景を受け、今回の調査では、現代の子供たちの食生活や運動習慣、親の役割などについて調査を行いました。結果として、糖尿病専門医が子供達の生活習慣の乱れやそこから引き起こされる肥満や糖尿病といった疾患の増加を危惧しており、また、その実態に対して親や社会全体の認識が不足していることに懸念を抱いていることが明らかになりました。さらに半数近く(48.3%)の医師が、小児(18歳未満)の2型糖尿病患者は1年前と比べて「やや増えている」もしくは「増えている」と感じていることが分かりました。(参考資料①) *2002年厚生労働省の調査より
<調査概要>
調査期間: 2005年11月14日(月)~11月21日(月)
調査方法: インターネット調査
調査対象: 糖尿病学会に所属し、調査期間直前1ヶ月に糖尿病患者を20人以上診察した医師
有効回答: 計549人(うち、勤務医332人、開業医217人)
<主な調査結果>
子供の間で増える「偏った食生活」や「肥満」
子供たちの食生活の様子について聞いたところ、「ファーストフードやコンビニなど偏った食生活が増えている」(85.7%)、「食べ物の好き嫌いがある子供が増えている」(71.8%)、「野菜嫌いの子供が増えている」(67.8%)といった回答が上位を占めました。また、「外で遊ばない子供が増えている」(84.1%)、「昔より子供の身体能力が落ちている」(77.2%)、「10年前と比べると肥満児の比率が高くなっている」(76.8%)とした人も多く見られました。(参考資料②)
この他、子供の健康に関しての懸念についての自由回答では、「進学塾の過熱傾向により、運動不足、睡眠不足、不規則な食生活の子供が増えている」、「夜更かしし、朝食を取らない子供が増えている」、「ファースト(フード)など油分の多い食事に慣れ親しんだ子供が大人になり、肥満が進んでいったとしたら、50年先には一体どうなってしまうのであろうかと不安に思う」、「小児期から生活習慣病の萌芽が見られることが増え、若年発症の動脈硬化性疾患が増加している」といった回答が見られました。医師の間に、現代の子供たちの生活や健康管理について危機感が広がっていることが伺えます。
肥満予防や生活習慣病は家庭と社会全体で取り組む問題
子供たちがこうした状況にあるその背景については、「子供の食生活は親の責任が大きい」(81.3%)、「子供の時から正しい食習慣を身につけないと大人になってからでは難しい」(79.5%)、「家庭での生活習慣病の教育が重要」(78.0%)という結果となりました。自由回答にも「親も肥満のケースが多く、子供に何でも好きなものを与えている」「子供が肥満と言われると反発する親が多い」「親の食生活が乱れており、親の世代で食事の重要性に気づいていないことがそもそもの問題。朝ご飯を食べる習慣のない家庭が多すぎる」など、親の認識不足をあげる回答が多く見られました。
また、これは親だけでなく、学校や社会全体の問題であると考える医師も80%近くおり、「生活習慣病教育は社会全体で取り組むべき」(79.8%)、「学校で生活習慣病についての教育が必要だと思う」(70.6%)、「肥満予防は社会全体で取り組むべき」(77.7%)などが上位にあがっています。
さらに、「分かり易い教材を用いた年次ごとの食教育が必要」「小中学生であっても、内容をかみくだけば疾患などに対する理解は可能だと思う。子供の頃から写真やスライドで合併症の怖さを教えるとよい」「夏休み等で実践的な栄養教育をすべきだと思う」といった具体的アイディアもあがりました。
小児の2型糖尿病患者の増加を懸念
糖尿病は生活習慣病の中でも代表的な疾患の一つですが、医師が実際に診察を行う中で増えていると感じているかどうかを聞いたところ、半数近く(48.3%)の医師が、小児(18歳未満)の2型糖尿病患者は1年前と比べて「やや増えている」もしくは「増えている」と回答。小児2型糖尿病患者を5人以上見ている医師に限ると、その数は8割近く(79.7%)に達しました。一方、患者数は「変わらない」とした医師は、全体では約5割(50.5%)でしたが、小児2型糖尿病患者を5人以上診ている医師の間では2割以下(18.6%)でした。
さらに、自由回答では、「小児(2型)糖尿病患者数の増加により、糖尿病合併症が増加する可能性がある」「糖尿病は特殊な食生活をしている成人にしか発症しないと思っている親が多いし、自身の食生活を是正できていない親も多いのが問題だ」「2型糖尿病である親に、子供が同じように糖尿病になる確率が高いことをもっと啓蒙しないといけない」「現在のような社会環境や大人の無知が蔓延する限り、小児(2型)糖尿病は今後爆発的に増えると思う」といった声も聞かれました。
糖尿病について
糖尿病にはいくつかのタイプがありますが、1型糖尿病では自己免疫などにより膵臓のβ細胞が障害され、インスリン分泌が全くまたはほとんどなくなるため、インスリンの頻回注射による治療が不可欠になります。2型糖尿病は遺伝的要因、食べ過ぎ、運動不足、ストレスといった様々な要因が重なって発症します。
糖尿病ケアのリーディングカンパニーであるノボ ノルディスク ファーマでは、これからも、糖尿病や生活習慣に関する正しい知識の啓発と、糖尿病予防に取り組んでまいります。
参考資料①
患者数増加傾向・・・回答はそれぞれひとつ
最近の1年間での18歳未満の患者数増加傾向で「増えている」「やや増えている」のTOP2の回答合計は、「1型糖尿病患者数」が9%、「2型糖尿病患者数」が48%である。
参考資料②
子供の健康管理についての印象・・・回答は各項目につきひとつ
子供の健康管理についての印象で「全くその通りだと思う」「かなりそう思う」のTOP2の回答合計は、「偏った食生活の子供増加」が57%で最も多く、次に「不規則な生活の子供増加」が53%、「外で遊ばない子供増加」、「食生活は親の責任が大きい」が50%で続く。
この件についてのお問い合わせは、
ノボ ノルディスク ファーマ株式会社 広報部まで
ノボ ノルディスク社につきましては、 www.novonordisk.com(英文)にてご覧いただけます。
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