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1型糖尿病患者で初のインディカーレーサー、
チャーリー キンボール選手

「糖尿病になっても夢をあきらめない」

チャーリー キンボール

チャーリー キンボール (Charlie Kimball)選手について

チャーリー キンボール選手は、アメリカ最高峰のフォーミュラカーレース「インディカー・シリーズ」に参戦している、初の1型糖尿病のレーサーで、現在1型糖尿病でトップレベルのカーレースに出ている唯一のレーサーです。
彼は9歳でカートレースを始め、その後スタンフォード大学への進学が決まっていましたが、レーサーになるという夢を捨てきれず、進学ではなく、レースの世界を選びました。
チャーリー キンボール選手は2002年にレーサーとしてデビューして以来、数多くのレースで優勝を含む好成績を収めてきました。1型糖尿病を発症した2007年は治療に専念するためにレース活動を中断しましたが、翌2008年には復帰直後のレースで2位、2010年にはインディライツシリーズに参戦しシーズンランキング4位になりました。
今年は世界最高峰のフォーミュラカーレースであるインディカー・シリーズ(IZOD IndyCar® Series)に挑戦しています。

インディカー・レースとは

インディカー・シリーズはフォーミュラ1(F1)と並んで世界最高峰のフォーミュラカーレースの一つで、各レースの優勝を競うとともに、年間を通じて最もポイントを獲得したレーサーがシリーズチャンピオンになります。コースはオーバル、ロード、ストリートコースがあり、通常200~300マイル(320km~480km)の距離ですが、米国・インディアナポリスで開催されるシリーズ第5戦、通称「インディ500」は、500マイル(約800km)を競い、毎年40万人以上が観戦します。「インディ500」はだ円形のオーバルコースで、平均時速300km/hを超えるスピードで競われます。

レース中は運転席(コックピット)内の温度が40~50度にもなり、また常に通常の数倍の重力に耐えながら高速で走行するため、1回のレースで激しく体力を消耗します。糖尿病であるチャーリー キンボール選手は、通常の体力維持に加え、持続血糖モニターをつけ、血糖値を常に運転席でモニタリングをしながらレースをしています。また低血糖対策として通常の水分に加えて必要であれば糖分入りの水分を取れるよう備えています。 

糖尿病でも夢をあきらめない

糖尿病であることは、彼にとって何1つとして障害にはなっていません。チャーリー キンボール選手は、
「私は1型糖尿病と診断されたのは2007年で、すでにプロのカーレーサーとしてヨーロッパにいました。糖尿病と診断された時はレースを続けられるか心配でしたが、医師から「辞める理由なんて1つもない。1型糖尿病でいろいろな分野で活躍している人たちは世界中に大勢いる」と励まされ、そこから糖尿病を管理しながらレースをする方法を学びました。糖尿病の人たちにはとても強いコミュニティがあります。私も世界中の人からいろいろなサポートを受けて、それが自信を回復させたり、目標達成のための後押しになったりしています。糖尿病になる前よりも、むしろなってからのほうが体調管理やトレーニングをしっかりとするようになり、よりよいアスリートになったと思っています。
糖尿病だからと夢をあきらめる必要はない、もちろん簡単なことではないし、今まで以上に努力をする必要がありますが、他の人より少し努力が必要なこともあるが、何でもできる、レーサーにだってなれる、とお伝えできるのは素晴らしいことだと思っています」と述べています。

<レーサーとしての経歴>

2004年、ヨーロッパに渡り、イギリス・フォーミュラフォード・チャンピオンシップに参戦し、ポールポジション5回、優勝2回という成績を収めました。

2005年、イギリス・フォーミュラ3・インターナショナルシリーズに参戦し、2つのコースレコード、優勝5回を記録しました。このレースでアメリカ人が優勝するのは、実に13年ぶりの快挙でした。

2006年、活躍の場をフォーミュラ3・ユーロシリーズへ移し、オランダ ザンドフールトで行われたレースで優勝しました。フォーミュラ3・ユーロシリーズで優勝した最初のアメリカ人となりました。

2007年、ワールドシリーズ・バイ・ルノーに参戦しましたが、シーズン途中に1型糖尿病と診断され、その年は治療に専念するためにレース活動を中断しましたが、翌2008年に復帰後最初のレースで2位となり表彰台に立つ快挙をなしとげました。

2009年、アメリカに戻り、インディライツシリーズ(Firestone Indy Lights)に参戦し、2010年シーズンランキング4位という好成績を収めました。ノボ ノルディスク社の米国法人は2009年よりメインスポンサーです。

2010年末、ノボ ノルディスク社米国法人はインディカー・シリーズ(IZOD IndyCar® Series)の新規参入スポンサーとなることを発表しました。ついに彼は世界最高峰のフォーミュラカーレースに参戦するチャンスを得ました。
チャーリー キンボール選手は「今年5月に、糖尿病のレーサーとして「インディ500」に出場するという夢は今年かなえることができました。次の夢は糖尿病のレーサーとして「インディ500」に勝ち、また、インディカー・シリーズに年間総合優勝することです」と述べています。

チャーリー キンボール選手のホームページ、www.charliekimball.com (英文)もご覧ください。

ビデオ

2011年9月、インディ・ジャパン・ザ・ファイナルに参戦のため来日し、ノボ ノルディスク ファーマ株式会社(本社)にも来社。
同じ1型糖尿病で競技エアロビック選手の大村 詠一選手を交え、糖尿病の患者さん、ノボ ノルディスク ファーマ社員との交流会を行ったときの様子です。
*途中、カーレースの大きな音がでますのでご注意ください。

写真

レースに先立ってノボ ノルディスク ファーマの東京本社を訪れた際の写真と、サーキットでの写真です。