ノボ ノルディスクの主要な研究センターは、デンマーク コペンハーゲンにあります。ノボ ノルディスクが長い歳月をかけて培ってきたタンパク質のアナログ設計と開発、デリバリーシステムの開発、バイオ医薬品の大量生産における知識と技術を持っています。また、これらのコア技術を応用した糖尿病治療薬の開発や、成長ホルモン療法や血友病治療薬の開発にも応用しています。

ノボ ノルディスクの研究開発は、治療をより簡便に、不自由なくできるようにすることを命題としています。患者さんの多くが、病気とともに生活するにあたってどのような障壁を抱えているかを深く理解することから始まります。インスリン注射を進歩させた注入器も、患者さんの声から生まれました。指の力が弱い患者さんでも使える注入器を、という声に応えたデバイスの開発も行いました。さらには、注射回数をより減らすための作用持続化、注射を飲み薬にするといった難しい製剤研究にも、継続的に投資しています。現在では1型糖尿病の根治を目指した幹細胞治療の研究にも取り組んでいます。また、幹細胞治療の技術は、将来的には他の重篤な慢性疾患治療 へも拡大する予定です。

開発した医薬品やデリバリーシステムが患者さんのもとに届けられるまでには、臨床試験を経て各国の規制当局へ承認申請を行う必要があります。ノボ ノルディスクでは、主要な研究開発拠点であるデンマークと日本が互いのパートナーとしてコラボレーションすることで、より迅速な承認申請を実現しています。ノボ ノルディスクは日米欧3極同時申請に向けた国際共同臨床試験などの取り組みを開始しています。